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【映画 ネタバレあり】空の青さを知る人よ ストーリー詳細と結末 評価・考察 井の中の蛙大海を知らずについても

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(当記事は2019年10月16日に作成されました。)

あの花、心が叫びたがってるんだのスタッフがお送りするちょっぴり大人向けな青春映画が公開されました。
今回は「空の青さの知る人よ」をネタバレありでストーリー紹介、評価、考察などしていきたいと思います。
今作も泣ける映画になっていますのでぜひお付き合いください。

空の青さを知る人よ ネタバレありストーリー

多少話は前後しているかもしれませんが、ストーリーに関してネタバレありで細かくご紹介。

※以下ネタバレありです。



舞台は秩父市。ここに姉のあかね。妹のあおいという二人の姉妹がいた。
あかねは市役所で勤めながら、一人で妹を養っており、高校生のあおいはベースでバンドデビューを夢見ている少女。

そんなあおいに影響を与えたのが、あかねが学生の頃の恋人でありバンドを組んでいた「しんのすけ」だった。
通称しんのと呼ばれていた彼は明るい性格でギターで天下をとるという夢にまっすぐな青年であり、幼いあおいに将来一緒にバンドをしようと語っていた。

あかねとしんのは結ばれるのかと思われていたが、そんな時期にあかねとあおいの両親が事故で亡くなってしまう。
卒業後はしんのと一緒に東京に出る約束をしていたあかねはあおいを一人にするわけにもいかずに秩父に残る選択をすることになる。

人づきあいが苦手で不器用なあおいは、昔にしんの達がバンド練習していた御堂で日々練習に励んでいた。
練習中に過去にしんのと目にほくろがあるという共通点を指摘され目にほくろの俺たちは将来スターになるとのことから「俺たちはめだまスター」と言われたことを思い出していた。

日々、御堂で練習するなかで突如としてあおいが知っている姿の高校生の「しんの」が現れる。そんなしんのは御堂からも出ることができないためあおいと正道の息子の正嗣(まさつぐ)は彼は幽霊(地縛霊)なんだと確信する。練習場所でもあり、そんなしんのをほっておけないあおいは食事など彼の面倒を見ることに。

一方あかねは市役所企画の音楽イベントをしんのの元バンドメンバーでもある正道とともに行っていた。
初の試みでもある市内の音楽イベントには演歌歌手の新渡戸 団吉をメインで迎えることになっている。

団吉が市内に来た際、出迎えをしていた一同は演奏を行っていた一人にあかねとあおいは驚愕する。あの慎之介がメンバーの一人としてギターで参加していたのだ。(ここから大人のほうは慎之介、高校生のほうはしんのと分けます)

まさかの形で再開したあかねと慎之介であったが、どこかやさぐれた慎之介との距離を感じていた。

あおいは実際の慎之介も存在していることに驚き、御堂のしんのは一体という謎を抱え再度合うことになるも、どうも理由は不明なまま。

どうやら、若いほうのしんのはあかねに東京には行かないと伝えられた日に御堂にこもって気づいたら13年後に飛んでいたということだ。

それを聞いたあおいとまさつぐは現代の二人をくっつけることができれば、このしんのも成仏?するのかもしれないと仮説を立てなんとか二人の仲を戻そうすることになる。

団吉一行は秩父観光の最中にメンバーのベースとドラムがあたって入院することになってしまう。
そこであかねはベースはあおいをドラムを正道にと提案し、団吉もこれを了承。「プロの仕事に手を出すな」を慎之介は面白くない様子であったが、熱のこもったあおいのパフォーマンスを見てしぶしぶ了承。

音楽祭に向けてあおいと慎之介は練習することになるが、13年という月日で慎之介は大きく変わってしまっている。そんな姿をしんのと比べてしまうあおい。

同級生のちかが慎之介に近づいたこともあり複雑な気持ちなあおい。

しんのとの日々の中で、あおいはしんのが好きになっていたのだ。

色々な感情が巡る中で、あかねにも日々の思いが爆発して感謝の気持ちとは裏腹になぜあかねは好きに生きようとしないのかと怒鳴ってしまう。

御堂にいると踏んだあかねはあおいの好物のこんぶおにぎりを持ってくる。あおいはいないのだがそこにいたしんのはばれないようおにぎり食べ、「また昆布だ。」(しんの好物はツナマヨのおにぎり)とつぶやく。

音楽祭当日、会場近くであかねと慎之介は会話する。慎之介が唯一ソロで曲をだした「空の青さを知る人よ」をリクエストする。

昔のように楽しそうな二人をたまたま見かけるあおい。
「そろそろ戻ってこようかな」という慎之介に「まだ夢を追い続けるべき」とあかねは伝える。慎之介が去ったあとあかねは涙を流していた。

あかねも本当の笑顔も涙も久しぶりに見たあおいは家に帰る。あおいはたまたまあかねが付けていたあおい攻略ノートなるものを発見する。

何もかも完璧だと思っていた姉は見えない努力によるものだったんだと改めて痛感することに。

ライブの直前に団吉のネックレス(思い出がありそれがないと歌えない)がないことに気づき、あかねがなくなったと思われる山奥に行くことに。

そんなときに土砂崩れが秩父を襲う。たまたま山奥にいたあかねが消息不明となってしまった。

慎之介は思い出の場所、いつも演奏をしてあかねたちと時間を過ごした御堂に来ていた。そこでばったりと昔の自分の姿をしたしんのを出会う。
当然驚く慎之介だが、それは東京に行く前に悩んでいた過去の自分だと知る。

「現実はそんな簡単なもんじゃない」

そう語る慎之介にしんのが活を入れる。そこへあおいがやってきて二人にあかねが行方不明であることを伝える。

すぐさま救いに行こうとするしんのだったが、当然出ることはできない。
そこへあおいも手伝って出そうとする。結果、御堂にあったしんののギター(あかねと一緒に買ったあかねスペシャル)の弦が伸びて切れると御堂からしんのは出ることができていた。

慎之介は受け入れたくない思いをそのまま御堂にあかねスペシャルとともに封じ込んでいたことを思い出すと、自らもあかねを救うべく走り出すのだった。

自由を手に入れたしんのは不思議な力であおいと空を飛んでいた。

「空はこんなにも広くて青かったんだな」

そしてそのままあかねを救いだすしんの。あかねは昔の姿をしんのを見ると驚くことなく受け入れた。
「そういうとこ、ほんと肝が据わってんな」

音楽祭へ戻るために車に乗ろうとする4人だったが、あおいは3人で行ってきなと言う。

「あおい、ほんとにありがとな」
しんのからそう言われたあおいは下を向き一人走り出す。

帰りの車の中で慎之介があかねに言う
「俺は夢をあきらめない。あかねもこともな」

そう言われたあかねはふとあおいのことを思い、『そいうえば、あの時(事故で両親を亡くした時)の私とおんなじくらいなんだね・・』

「じゃあ、私も作ってみようかな。ツナマヨ入りのおにぎり。」

「それって・・」

慎之介がそう言った瞬間、後ろで寝ていたしんのが消えてしまっていた。あおいの思っている通りしんのは二人が結ばれたことで消滅したのだった。

一人は走っていたあおいは今までのしんのとの思い出を思い出しながら涙をながしていた。

(しんのからの泣いてんんじゃねーかを思い出し)「泣いて、、ないし!!」

あおいは空を見上げる。改めて空の青さを知るのだった。

「空の青さを知る人よ」評価、考察

勝手に評価

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ストーリー  ・・ 84点
映像     ・・ 75点
演出     ・・ 80点
音楽     ・・ 92点
キャラクター ・・ 90点
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総合点 ・・ 82点

総評「井の中の蛙が幸せか、大海を目指すほうが幸せか。どちらにせよ空は青い」

自分を顧みない、家族の愛

人生は一つの色では表せない、そんなことをこの秩父シリーズ(あの花、ここさけ、本作)は感じさせてくれますね。こころにすみに残るようないい作品でした。

このお話のメインテーマはざっくり「二つ」あると思ってます。一つは両親のいない姉妹の自らの人生を顧みない無償の愛と絆です。

あかねにとってはあおいもしんのもかけがえない存在です。本当は高校卒業後はしんのと一緒に東京に行って寄り添っていたかったんだと思います。

ただ、幼いあおいを一人置いていくわけにはいかない。両親のいなくなったその日からあかねはあおいのために生きることを誓ったんです。13年間という年月、地元から離れずに自分のやりたいこともせず、あおいのために働き家事をする。

そんなあかねを見て過ごしてきたあおいは少しひねくれる部分があります。途中の姉への想いはあかね大好きだからこそ、あおいのために生きているあかねに自由になってほしいんだと。

だからこそ、あかねの影の頑張りを知ったあおいのシーンでは涙腺が崩壊します。この姉妹はお互いを強く想い合っているんですよね。

ただ私が思ったのが、あかねはそんな生活で幸せではなかったのかというとそうではないのです。

途中、正道に過去を清算したほうがいいと言われた直後に強い口調でこう言います。

「私は今まで人に言われてしてきたことは一度もない。いつだって自分の意志で決めてきた。いままでもこれからも。」その時のあかねの迫力は映画を通してそのシーンだけでした。

周りからみたら、好きなことをしていない、慎之介に未練があってあおいを養っている。そう見られているあかねの色々な思いが詰まったシーンだと私は思います。

井の中の蛙とは言ってしまえば、このあかねのことなんですよね。ただ、あかねは卒業文集で以下のように書いています。

井の中の蛙は大海をしらず、されど空の青さを知る」

これにすべてが詰まっているのかなと。井の中→秩父という狭い環境でも、あおいという存在があかねにとっての空でありかけがえのないものだったんだと。

井の中の蛙が幸せか、大海目指す蛙が幸せか

私が感じた、もう一つのテーマは先ほどのことわざにもあるように、

井の中の蛙が幸せか、大海を目指した蛙が幸せかということです。

この物語にはまた一人、井の中の蛙がいます。そう、過去の姿をしたしんのです。
彼はあかねといれないこと、地元を出ることのこわさを抱えて御堂にこもった慎之介であり、そこに閉じ込めて忘れようとしたギターのあかねスペシャルなんです。

すっかり変わってしまった13年後の慎之介は、ギターでスターになるため大海(夢)を目指し東京に出ましたが、現実が厳しく演歌歌手のお抱えで生計を立てています。

色々な苦悩を抱えた慎之介はしんのとは全く違う人柄になってるように見えます。

大海を目指す言うことは一見素敵なことにも見えますが現実は甘くないのでそれで幸せになれるかは決してわからないということですね。

好きな人との時間犠牲にしても得られなかった夢。しかし、しんのの存在で改めて自分がしたかったことはあかねが傍にいてくれることが大前提であると気が付きます。

実際の現実世界でも田舎のほうから夢を持ち上京をしてきて働くことはとても大変で現実は甘くないんだと思う場面がたくさんあると思います。

夢も大切だけど、身近なせまいところにも案外本当の幸せはあるんじゃないかと思わせてくれます。

結末は?気になる続編は?

エンドロールにて、その後あかねと慎之介が結婚式を挙げていることから二人は改めて結ばれたようです。
ハッピーエンドでなにより。ちなみに二人の年齢が31歳をまったく他人事じゃないなと思った筆者です。結婚ねえ。。

この「空の青さを知る人よ」の続編自体はないと思います。というのもあの花から始まる秩父シリーズは三部作と言われれおり、他作品も直接の続編はなく、また三部作ということで秩父を舞台にした作品は今作で終わりかもしれません。
ただし、素晴らしい作品を作っているので今後もちがう形で作品に期待ですね。

一個気になったのが、今作の舞台は秩父じゃないほうがよかったんじゃないかと。。だって東京から秩父って割と近いし普通に会えたんでは?という疑問も(笑)

という細かいツッコミはなしにて感動させてくれる作品には間違いないです。それとあいみょんの歌声はずるいしすごい。

さわかぜ

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