(当記事は2019/11/8に作成されました。)
前作のイットから約3年、イット完結編のイットジエンドが公開されました。
今回はイット完結編ジエンドのネタバレありストーリー紹介と感想、考察などしていきたいと思います。
前作の劇場版 IT/イット それが見えたら終わり
映画イット2 ジエンドのネタバレストーリー
今回のストーリーをネタバレありでご紹介。
ホラー映画なので実際の恐怖体験は劇場でしたほうがいいかもしれません。
登場人物について
ビル・デンブロウ(2016年)(ジェームズ・マカヴォイ)・・・ベストセラー作家。映画脚本家としても活躍。
ビル・デンブロウ(1989年)(ジェイデン・マーテル)・・・吃音を持つ。行方不明になった弟を探す。
ベバリー・マーシュ(2016年)(ジェシカ・チャスティン)・・・アパレルブランドを経営し業界で成功。
ベバリー・マーシュ(1989年)(ソフィア・リリス)・・・2人暮らしの父に怯える日々を過ごす。
リッチー・トージア(2016年)(ビル・ベイダー)・・・人気コメディアンとして活躍。
リッチー・トージア(1989年)(フィン・ウォルフハード)・・・早口のお調子者。分厚いメガネが特徴。
マイク・ハンロン(2016年)(イザイア・ムスタファ)・・・デリーの町に残り、事件の調査を続ける。
マイク・ハンロン(1989年)(チョーズン・ジェイコブズ)・・・火事で両親を失い、祖父の精肉業を手伝う。
ベン・ハンスコム(2016年)(ジェイ・ライアン)・・・有名建築家として成功。減量にも成功する。
ベン・ハンスコム(1989年)(ジェレミー・レイ・テイラー)・・・太った転校生。ベバリーに思いを寄せる。
エディ・カスプブラク(2016年)(ジェームズ・ランソン)・・・保険会社のビジネスマン。母と似た女性と結婚。
エディ・カスプブラク(1989年)(ジャック・ディラン・グレイザー)・・・神経過敏で喘息持ち。過保護な母に悩む。
スタンリー・ユリス(2016年)(アンディ・ビーン)・・・会計士。愛する妻と幸せな家庭を築く。
スタンリー・ユリス(1989年)(ワイアット・オレフ)・・・司祭の息子。ユダヤ教の成人式を控える。(以上HPより)
ペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)・・・デリーの町で、27年ごとに人々を襲う謎のピエロ。
起
前作イットから27年後が舞台となっています。唯一町に残ったマイクがある殺人事件の犯行現場に着くと破れた赤い風船と血で書かれた「デリーに帰ってこい」という文字を見つけます。
それぞれ大人になったルーザーズの面々はマイクに呼ばれ再びデリーの戻ってきます。ただ一人スタンリーを除いて…
スタンリーはマイクの連絡を聞き浴槽で自殺してしまったのです。
皆それぞれの人生を歩んでおり27年前ペニーワイズと戦った記憶がほとんどありません。
そこでマイクは今町で起きている子供が失踪している事件を話し、再びペニーワイズが現れたと皆に言い聞かせ自分たちじゃないとやつを止めることはできないと語ります。
そこで急に起こるペニーワイズによる恐怖体験に皆は動揺します。そして急な呼びつけがそれだったのかと数人は帰ろうとしますが、 マイクとビルの説得でとどまることになります。
ペニーワイズを止める方法はとある儀式を行う必要があり、そのためにはあのころの記憶と思い出の品が必要だということでそれぞれが思い出の品を集めるため、昔の思い出の地へ行くのでした。
承
町では女の子がペニーワイズの罠にはまり食べられるなど、どんどん被害は広がっていきます。
それぞれが思い出の地へ向かうとあの頃前作イットで語られなかった、それぞれの恐怖体験が思い出されます。
(この思い出の部分が6人分あり長いです。)
そんな中主人公のビルのもとには「あの子も見捨てるのか?」の文字が届き昔住んでいた家の今住んでいる幼い少年にペニーワイズの手が迫っていることを知ります。
止めようとする他のメンバーでしたが単独で少年が向かったお祭り広場にビルは一人向かうのでした。
また、とある精神障害施設では一人の男がペニーワイズの刺客からナイフを受け取り脱走していました。
この男は前作でビルをいじめていたバグーズという男で父親を殺害して受刑者として入っていたところを脱走されられたのです。
リッチーが皆が集まっている宿に戻るとバグーズがエディの顔をナイフで刺します。
何とか反撃するものの逃げられます。彼の目的はルーザーズの排除のようです。
一方、少年のいるお祭りにやってきたビルは少年を見つけるもののあと一歩間に合わずに少年はペニーワイズの手にかかってしまうのでした。
転
図書館で過去の事件を調べているマイクに再びバグーズが現れます。
間一髪のところでリッチーの一撃で救われバグーズは息絶えました。
そして少年を救うことのできなかったビルは怒り、「あいつを殺す」と単独で暴走してしまいます。
皆はあの場所だと察知して27年前に一度ペニーワイズを撃退した館に到着します。
集まった一同は再度あの頃を思い出し決心をすると館に入っていきます。
館では早々にペニーワイズがしかけたスタンリーの姿をしたモンスターが襲い掛かってきたり、それぞれ別々に別れさせ殺そうとします。
そんな中でベバリーに過去に手紙を送ったのはビルでなくベンであることを知ったビバリー。
ベンの思いは伝わり二人は27年をかけて結ばれたのでした。
罠を潜り抜けた面々。エディだけは覚悟ができていない様子なまま決戦の地下奥深くへの進みます。
ここがペニーワイズの拠点であると確信した一行はマイクの指示のもと儀式を始めることに。
それぞれの思い出の品を儀式の供物としてささげると、強烈な光の塊が頭上からやってきて壺の中に封印されていきます。
これで儀式は成功か?と思ったときに少しの隙間から赤い風船が膨らみ続け大きくなって爆発しました。
中からでてきたのは巨大なクモのような姿をしたペニーワイズでした。儀式は失敗に終わったのです。
結
巨大なペニーワイズはマイクが実はうそをついていたのと語ります。今までこの儀式を成功させたものなどいなかったのです。
驚愕するルーザーズにペニーワイズが襲い掛かります。
激しい戦いの中でリッチーを救うために覚悟の一撃を放ったエディがペニーワイズによって胸を貫かれてしまいます。
エディをかくまいながらなんとか奴を倒す手段がないか考えます。
マイクは実際の大きさをもっと小さくできれば倒せることを伝えます。ペニーワイズは人をだまして大きく見せているだけ。
昔と同じようにそれを思い出した一同はペニーワイズは大したことないと決めつけそれを言葉で罵倒し投げかけました。
徐々に自信を失くし赤ん坊のように小さくなったペニーワイズから心臓のようなものを取り出します。
「お前たち、大人になったんだな。」
そう言い放つか弱いペニーワイズの心臓を皆で握りつぶすとペニーワイズは消滅したのでした。
スタンリーとエディは命を落としてしまった。それをルーザーズは悲しみながらも町を救ったことを胸に元の生活に戻ります。
そしてしばらくして町を出る決心をしたマイク。皆に手紙がスタンリーから届きます。
スタンリーの選択した死は自身の存在によって敗北するだろうとしての最善の決断であったことを伝えました。
それから過去の恐怖に打ち勝ったルーザーズの面々は幸せに暮らすのでした。
イットジエンド勝手に評価と感想
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ストーリー ・・ 60点
映像 ・・ 70点
演出 ・・ 65点
音楽 ・・ 70点
キャラクター ・・ 80点
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総合点 ・・ 68点
総評コメント
「ホラー映画なのか青春映画なのか中途半端。ペニーワイズも恐怖よりユニークすぎる」
大人になったルーザーズが過去を乗り越える過程がとにかく長い
上映時間168分のうちの1/3くらいが過去を思い出す過程となり、明かされなかった過去という新映像ではあるものの今更感がすごいです。
続けて観たわけでないため前作がうろ覚えなため続けて観ると足りないピースがはまって退屈せずに観られるのかもしれませんが、個人的にかなりだれてしまいました。
ただ、要所要所にびっくりするシーンが展開されるので眠くなったところにドーンとペニーワイズさんがびっくりさせてくれます。
ホラー映画としても微妙。青春映画として中途半端
ペニーワイズの登場シーンは大半は過去のシーンでその他たびたび登場するモンスター(ペニーワイズが見せている幻)
のB級感がすごくて全然怖くないんです。ゾンビのようだったり顔の付いた虫だったり。
そして最終決戦のペニーワイズ自体も巨大なクモになり戦うので後半はホラーというよりアクション映画のようなノリになっていきます。
このイットの特徴でもある少年少女の青春模様もアラフォーのいい大人がキスだとか恋だとかいうのもなんだかなーという。
あと今回は無駄な犠牲者も多い気もしました。エディしかりスタンリーしかり。町の少年少女も結構食べられてしまったみたいですし。
全体的に蛇足感がすごい
今回は過去を乗り越えるのが一つのテーマなのかもしれませんが果たして2部作にする必要はあったのかと思う内容なんです。
回想シーンが多いし、過去を乗り越えてなくても皆それぞれそれなりに成功している。
もちろん実は過去のことがひっかかっていてそれを解消しないとならなかったとか特にマイクとかすごい大変だったと思うけど 、結局儀式とかあまり関係なく過去に行ったの同じ方法でペニーワイズも撃退しています。
果たして二部作にある必要はあったのか?子供時代に倒すでよかったんじゃないか。というのが正直な感想です。
IT2/イット ジ・エンド感想まとめ
びっくりするホラーシーンは適度にあるもののなんだかどっちつかずな物足りない作品な気がしました。
とりあえずペニーワイズがふざけすぎてるのかこわくないしむしろ愛らしい。
前作イットだけでいいじゃん!そんな作品でした。
さわかぜ
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