(この記事は2018年11月18日に作成しました。)
クイーン世代ではないものの、色々な所でクイーンは未だ愛されておりテレビやラジオでその楽曲を聞いて、興味を持って学生時代にはベスト盤をよく聞いていました。
そのきっかけはやはり木村拓哉主演のプライドでアイワズボーントゥラブでしょうか。
そんなクイーンの実話を題材とした大作が公開されました。
なんとこの映画の評価はYahoo映画で驚異の4.7。そんな評価も高いこの映画を音響がいいというDOLBYにて見てきましたので作中に流れる事前に聞いた方がいいクイーンの曲をまとめ、
また、ネタバレありで感想や評価、レビューをしていきたいと思います。
ボヘミアンラプソディの基本情報
製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 20世紀フォックス映画
上映時間 135分
監督ブライアン・シンガー
キャスト ラミ・マレック(フレディ・マーキュリー)
あらすじ
1970年のロンドン。ルックスや複雑な出自に劣等感を抱くフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、ボーカルが脱退したというブライアン・メイ(グウィリム・リー)とロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)のバンドに自分を売り込む。類いまれな歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、さらにジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わってクイーンとして活動する。やがて「キラー・クイーン」のヒットによってスターダムにのし上がるが、フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しむ。
事前に予習した方がいいクイーンの曲
ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)
この映画のタイトルにもなっている、クイーンの作品で最も有名な曲。演奏時間が約6分という異例の長さのため当時はレコード会社からの猛反発があったもののなんとかリリース。クイーンの代表曲のひとつとなった。
今でもこの曲を初めて聞いた時の衝撃は覚えてるくらい印象に残る曲。中盤、終盤と全く違う曲調ながらそれを一曲にまとめたクイーンの凄みを感じますね。
キラー・クイーン(Killer Queen)
男をとりこにすることができる高級娼婦をイメージした曲。イギリスではヒットチャート2位を記録し、クイーンの楽曲中最も人気のある一つとなっている。
クイーンの人気に火をつけることになったともいわれるこの曲。キラークイーンと言えばジョジョ4部の吉良吉影のスタンドですが元のネタはこれ。私自身もこの風変わりな曲調が大好きでたまに聞きたくなります。
ウィ・ウィル・ロック・ユー(We Will Rock You)
「ドン、ドン、チャ」の有名なリズムをバックにマーキュリーさんの力強い歌唱力が光る。このリズムはドラムを使わず、メンバーらが床を足で踏み鳴らし、手をたたくことを何度も繰り返して多重録音して完成させた。
観客と一体とあることを目的にしたこの曲。日本でも有名な曲の一つですね。こんなのライブでやったら盛り上がるに違いない。
伝説のチャンピオン(We Are The Champions)
映画のクライマックスで流れるこの曲。「誰もが勝者なんだ。」そのまっすぐな歌詞に心打たれます。
ドント・ストップ・ミー・ナウ(Don’t Stop Me Now)
「この気持ちよさを止めてくれるな!」 オ〇ニーや乱〇をイメージさせるような歌詞ですが、このリズムが大好きで私がクイーンでも一番のお気に入りの曲でもあります。
カラオケで歌うとほんと気持ちいいのでおすすめです。
ショー・マスト・ゴー・オン(The Show Must Go On)
フレディマーキュリーがエイズで亡くなる直前に発表された曲。彼の体調はこの頃すでに悪化していたが、なんとか完成にこぎつけた。
死の直前に出したこの曲。そうした背景を踏まえて聞くと感慨深いです。最後の最後で流れます。
見ておいたほうがいいライブ映像(ライブエイド)
映画終盤にて、この伝説のライブが再現されますが、事前に観ておくとより一層映画の世界観に入れると思います。
とにかくこのライブの再現度がすごい。これだけでも見る価値はありました。
この他にもたくさん曲中に流れます。全部はきびしそうと思いますが以上は押さえておけばより楽しめるはずです。
以下ネタバレを含みます
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ボヘミアンラプソディ、ネタバレありの感想
評価
勝手に評価し採点↓
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ストーリー ・・ 70 点
映像 ・・ 95 点
演出 ・・ 98 点
音楽 ・・ 100 点
キャラクター・・ 90 点
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総合 ・・ 92 点
総評コメント
「ラストのライブ再現シーンがとにかく最高。改めてクイーンの楽曲の良さを感じさせてくれる作品」
スクリーンと大音量で流れるクイーンの名曲たち
まず言いたいことが、この映画、クイーンの楽曲を知っているか、また好きかどうかで大きく評価が分かれると思います。
私自身、世代ではないものの曲はよく聞いていたしすべてを聞いてはいませんが、メジャーな曲は知っててかつ大好きでした。
実際、劇場には比較的歳を召された方が多く、40〜60代くらいの客層が多い印象でした。
この映画の一番の見どころは言うまでもなくクイーンの名曲が大音量で流されるということ。
そして、やはりここまで評価が高いのはラストのライブエイドの再現の高さでしょう。
ラストのライブシーンは歌詞も相まって感動ものでした。
鑑賞される際は、是非ともIMAXやDOLBYなど音がいいとされてる劇場で観る(聞く)ことをオススメします。私も次は立川の極音上映で見てみたい。
意外と知らなかったフレディの物語
クイーンの楽曲は知るものの私自身、フレディ・マーキュリーの生き様は案外しらなくてそういう人のが多い気がします。
ゲイであり、エイズにて若くして死んでしまったくらいしか知りませんでしたが、そもそも彼は元はインド系で別名だったことも知らなかったし、恋人関係は解消されながらもメアリーという女性と永年連れ添ったのことも知らなかった。
もちろん、ソロ活動してたことも知らなかった。結局曲くらいしかわからなかった私にはその物語は新鮮なものでした。
最後にはエイズに発症し亡くなってしまいますが、クイーンのメンバーとライブエイドにて圧巻のパフォーマンスを行い、それは歴史的にも残るようなライブだったようです。クイーンはこのライブで解散を撤回したそう。
バイセクシャルという世間の偏見。
フレディはもともと売れる前から、メアリーという女性と婚約をしていて、しかしながら自らの性癖がバイセクシャルであるこということ、(実際、後半からはほとんどゲイに近かったかもしれない)の悩んで、でも良き理解者であるメアリーとはともに過ごしたいという葛藤に襲われています。
また、フレディ自身もエイズという病に発病しながらも、最後までバイセクシャルであることは公表せずにマスコミにも散々叩かれていた描写もあるように時代的にもなかなか理解されずらい面があったのかもしれません。以下のようにバンド仲間も知らず、また男性とそうした関係になり始めたのは結成後ということで後天的にその性癖が強まっていったのかもしれません。
ドラマーのロジャー・テイラーは、1991年にマーキュリーがエイズで亡くなった直後、次のように語っていました。
「グループとしては非常に親密な関係だったけど、僕らでさえフレディについては多くのことを知らなかったよ」
そしてラストへ。エイズ発症とフレディの最後とは。
映画では、ライブエイド前にバンド仲間にエイズのことと余命を話します。(実際にはライブエイド時にはエイズの診断はなかったようですが、そこは映画用の演出でしょう。)
「今までように接してほしい。僕は死ぬ寸前までパフォーマーでありたい。」
クイーンのバンド仲間である、ブライアンメイ、ロジャーテイラーはのちに以下のように言っているようです。
「フレディが、“僕が病気なのは知っているよね?”って言ったんだ。もちろん、全員が気付いていたけど、知りたくはなかった。そしたらフレディが、“僕がこういう状態で、それについて何も語らず、何も変えたくないってことに眉をひそめるだろうけど”って、言ったのさ」
1989年5月にアルバム『The Miracle』を発表する頃、フレディの余命が短くなっていることは明らかでしたが、彼は出来るだけ多くのアルバムを残そうとレコーディングに励み、両親にさえ、自分がゲイでエイズに罹っていることを話していませんでした。
2014年にロジャー・テイラーは次のように語っています。
「フレディの自宅でミーティングがあるからと、全員が呼ばれてね。そしたら、フレディがこういったんだ。“僕の問題について知っているだろうけど、僕は何も変えたくないし、知られたくもない。それについて話したくもない。僕はただ倒れるまで仕事を続けたいんだ。だから僕をサポートしてほしい”ってね」
まとめ
・知らない人はクイーンの曲を押さえていこう。
・クイーンの楽曲が大音量で流れる映画。最高。
・フレディの生き様がよくわかる
余命が宣告され、死が決まっていようとも最後まで観客と楽しませるパフォーマーであること。最後まで楽曲を残そうと音楽を愛した生き方を選んだ、フレディマーキュリーの人生だからこそ今なお数々の人から愛されるクイーンの曲の魅力なのかもしれませんね。
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