EVO2018準優勝、8/12放送の情熱大陸出演「ときど」選手とは?ときどの名言やウメハラとの闘いについて。

ゲーム

(当記事は2018年8月7日に作成されました。)

格ゲーは見るのもやるのも大好きなゲーマーのリョウです。

昨今、メディアなどで大いに取り上げられる機会の多い「eスポーツ」という単語。

ゲームにおいての競技性を考えてスポーツと同様な扱いにしようというものです。

海外では割と当たり前で、それこそ一流プレーヤーはプロスポーツ選手ばりの名誉と収入を得ています。

日本においてはまだまだこれからと言ったところですが、私自身も格闘ゲームをやる身としてどんどんメジャーになっていけばと思っています。

今回は8/4,5に開催されました、EVO2018についての記事を書きます。

EVOについて

The Evolution Championship Series

の略です。

アメリカにて行われている格闘ゲームにおいて世界で一番大きな大会。

会場は格闘技の殿堂とも言われる

「マンダレイベイ・イベント・センター」にて行われています。

「マンダレイ・ベイ・イベント・センター」の画像検索結果

出典:wikipediaより

こんな大きな会場なんです。

この大会には賞金が設けられていて、参加費の一部が賞金に割り当てられるため、そのタイトルの参加人数に応じて賞金額は変動します。

例えば、最後の種目であるストリートファイターⅤであれば、参加者は約2500人なので、15,000$。

日本円で約1600万円前後でしょうか。

とんでもなく高額賞金ですね!

メインタイトル
1.ストリートファイターV アーケードエディション(PlayStation 4)
2.ドラゴンボール ファイターズ(PlayStation 4)
3.BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE(PlayStation 4)
4.Injustice 2(PlayStation 4)
5.GUILTY GEAR Xrd REV 2(PlayStation 4)
6.鉄拳7(PlayStation 4)
7.大乱闘スマッシュブラザーズDX(Nintendo GameCube)
8.大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U(Nintendo Wii U)
以上、8種目です。

種目はその年によって変わります。基本的に参加人口が多いタイトルが選ばれます。

EVO2018で活躍した日本選手

ストリートファイターⅤ部門より

「ときど」選手

出典:twitterより

ときど選手のプロフィール

本名:谷口一(たにぐちはじめ)

生年月日:1985年7月7日

出身:沖縄県那覇市

育ち:神奈川県横浜市

通称 東大卒のプロゲーマー

昨年のEVO2017ストリートファイターⅤ部門優勝。

今回のEVO2018ではイギリスのベガ、アビゲイル使いのproblemXに敗れてしまい惜しくも準優勝となりましたが、その実力は世界トップクラス。

その肩書としっかりした性格から最近多数のメディアに取り上げられています。

8/12にはあの情熱大陸にも取り上げられるとのことで、昔から応援してる身としてはなんだか遠くに行ってしまったような感覚です。

こんな本も出していたりします。

東大卒プロゲーマー 著:谷口一

全部読みましたが、両親のことやプロゲーマーになった過程、どうしたプレイを心掛けているかなど知れてとても面白かったです。

ときど選手の経歴

ときどは、日本のプロゲーマー。本名は谷口一。沖縄県那覇市生まれ、神奈川県横浜市育ち。その学歴から「東大卒プロゲーマー」として知られる。 麻布中学校・高等学校卒業後、一浪して東京大学理科一類に入学。同大工学部マテリアル工学科卒業。東京大学大学院工学系研究科マテリアル工学専攻中退。

大学の教授を父に持つ、ときどは大切に育てられながらも、テレビゲームが大好きな少年でした。

しかし、ゲームをするとばかになるなど当時は言われており、それを見返してゲームをやるために成績を上げたくて勉強していたと本に書いていました。

自分の好きなゲームを否定される材料にされたくない。また、ゲームをしていても勉強はできるんだという証明ですね。

この頃から本当に努力家で思ったことを実行し周りに認めさせるためならなんでもやる。といった完璧主義な性格が伺えますね。

ときど選手の名前の由来と愛称

プレイヤーネームは少年時代、KOF97で八神庵を使用していた際に見られたジャンプキックと必殺技の闇払いを徹底して繰り返す彼の戦法を見た友人によってつけられたあだ名であり、「飛んで キックして どうしたぁ!(闇払い使用時のボイス)」の頭文字を取って「ときど」である。

海外でのあだ名は「マーダーフェイス」

ゲームをプレイしているときの表情がとにかく怖くて、実況から「」また相手を徹底的に倒す姿から海外でそう呼ばれたりしています。

ときど選手の名言

個人的に大好きな言葉があります。

自分が出ている「トパンガ」という格闘ゲームのネット番組があるんですが、その中でいつも一緒に出演している古くからの仲間ゲーマーである「マゴ」にこう言います。

 

「人には心量というものがある。なんとなく生きてるんじゃないか? その心量を普段から意識して鍛えていないからお前は弱いんだ。」

 

↑(動画参照)

毎回、実力はあるものの大きな大会で結果が出ないことに対して、実力を認めている、ときどからの熱い励ましの言葉です。

今でもこの動画を見ますが、はっとさせられます。

なんとなく楽な方ばかりを選んでいる人には刺さる言葉ではないでしょうか。

 

名言?ではないかもしれませんざ、ときど選手は非常にコミカルな面を持っていて話も面白いです。

以下、マーベルvsカプコン3というタイトルでときど選手が発明?した必殺技たち。

当時面白すぎてやばかったです。

↑参照動画

 

マーダーフィニッシュ

UMVC3でときどが最後のトドメに使用する必殺技。フィニッシュ時にはもちろん技名を口に出す。
バリエーションはわかっているだけで3種類確認されているが、更なる超必殺技を隠し持っている可能性もある。
各技名はドイツ語でナンバリングされている。

■Murder Finish Ein “Dark13”
マグニートーのLv3ハイパーコンボ「グラビティスクイーズ」の連打対応を利用してHit数を13に調整しフィニッシュする必殺技、13Hitでは倒しきれない場合は31HitのDark31で妥協することも・・・
また13HitのコンボであればUMVC以外でも利用される、マーダフィニッシュ随一の汎用性を誇る技。

■Murder Finish Zwei “グランドクロス
フェニックスのハイパーコンボ「フェニックスレイジ」が水平に、そしてドクター・ドゥームのハイパーコンボ「スフィアフレイム」が垂直に放たれ十字に交差する技。相手は倒れる。

■Murder Finish Drei “アルティメットダークフレア”
ハイパーコンボゲージMAXの状態からハイパーコンボ中にキャラ交代するディレイドハイパーコンボ、Xファクターキャンセルを織り交ぜて5連続ハイパーコンボを決める技、それはまさに究極の暗黒炎”UltimateDarkFlare”。相手は倒れている。

 

ときど選手の挫折

実際、ときど選手も大学在籍時に挫折を味わっており、大学院を中退していてそしてあえて茨の道でもある「プロゲーマー」を選んでいます。

大学のころ、ときどはゲームと同じくらいにバイオマテリアルの研修に没頭していました。その研修は当然大学院に行っても続けるつもりでいましたが、そのバイオマテリアルの研究室の入るための試験で他の学生に負けてしまい、希望の研究室に入れなかったんです。ときどはこの時のことを自身の著書でこう語っています。

「待て待て、誰よりも研究に没頭し成果も出した僕が、もう研究させてもらえない?

没頭するあまり試験勉強がそこそこになってしまったことは認めるけど、これはあんまりじゃないか?」

彼は研究成果や情熱を評価してくれない大学のシステムに失望してしまいました。
研究さえさせてもらえれば、確実に良い成果を収める自身があるのに……。

悔しさは人一倍で、どす黒い感情でいっぱいでした。
でも彼が何よりも忘れられないのは、院試の後の飲み会の恩師Sさんだとのことです。

Sさんは、普段はすごく穏やかな人なのに、僕が落ちたことに対し

「ちきしょう!」

と大声を上げた。

僕は泣きたかった。
もう、Sさんと一緒に研究をすることはできない。

Sさんは、その年を最後に東大を離れた。
研究室に残る道もあったのに、別の大学で新しいチャレンジをしたいといって、去って行った。

別れ際、Sさんはこういった。

「お前がいるんなら、研究室に残ったかもしれないけどな」

いまでも、思い出すだけで涙が出る、忘れられない別れの言葉だった。

『東大卒プロゲーマー』P117~118より

また、プロゲーマーとしても多くの挫折を味わっています。

日本で一番最初にプロゲーマーになったと言われる、格ゲー界のレジェンド「ウメハラ」に対して、とてつもないコンプレックスを持っていて、前作におけるストリートファイター4において、2013年に行われた、『MAD CATZ UNVEILED JAPAN ウメハラ VS Infiltration』にてときども使用していた豪鬼を使うインフィルと戦うウメハラを見て、自分とは違う圧倒的な実力差を感じてしまいます。

大一番の前日に本番と同じ10先という形式で行われた模擬戦。ウメハラ最後の調整試合で、ときどは大敗を喫することになる。
「とにかく攻撃が通らない。ダウンさせてからの起き攻めもそうなんですが、その起点になる攻撃まで通らなくなって。そしたら今度は立ち回りでグイグイ押してくる。本来はそんな展開になる組み合わせじゃないんです」
完全に見切ることは不可能。当時そのように認識されていた豪鬼の起き攻めを、ほとんど完璧に凌いで見せたウメハラはそこから攻撃に転じ、ときど相手に大差で模擬戦を終える。
「対戦しながらこんなに凌げるはずがない、ははあこれは何かあるなと思いました」
何かあるとは、厳しい起き攻めを自動的に回避するテクニックを指していた。ゲームシステムを利用した知識差を誰よりも有効に活用するときどらしい反応である。そして冒頭の「ズル」はこれを指しての言葉でもあった。
知識の非対称による格差。それは自分だけが知っている抜け道ともいえる。世の現実がそうであるように、情報の非対称による有利は格闘ゲームにおいても計り知れない。豪鬼の厳しい起き攻めに対してそんな抜け道をウメさんも発見したのだ。そう思ったのだという。
「そもそも僕はそういったもののぶつけ合いが、対戦なんだと思ってるような部分がありましたから。浅はかでした」
ウメハラ本人が試合後に配信等で語ったように、インフィルとの試合は考えられた組み立てによるものだった。当時のときどは対戦してなお、それが分からなかったのだという。

獣道Ⅱ前のインタビューより。

この経験から、それまでときどは徹底して効率を求めたプレイスタイルをやめることを決意しました。

そして、ウメハラとの闘い

2013年にウメハラに感じた圧倒的な差。そしてそれを糧に格闘ゲームに取り組んできたときどは、

EVO2017 優勝

カプコンカップ2017 準優勝

と、いよいよストリートファイターⅤにて結果を出し、そろそろウメハラに追いついたかもしれない。もしかしたら今ならウメハラに勝てるかもしれない。

そんな思いから、ウメハラが企画を行う、「Daigo the BeasTV」というネット番組内のガチンコバトル企画

「獣道2」でのウメハラVSときど

おそらく格闘ゲームファン、自分にとっても忘れらないイベントになりました。

獣道の予告PV

10選手による、お互いがガチで行ったこの戦い。

結果は、

10:5 でウメハラの勝利でした。内容もウメハラが圧倒していました。

試合の後のインタビューでときどは涙を流し声を震わせながらこう語ります。

「ゲームの中でくらいは勝ちたかったんですけど。また出直してきます。」

試合前&試合後のインタビュー

それくらい、この一戦にかけていたんですね。

これを見てすごく胸が熱くなりました。5年越しで挑んだ戦い。格闘ゲームへの向き合い方を変えてくれた相手に少しでも追いついているかと思っていたら、結局まだまだだった。

ウメハラは言わずもがな格ゲー界における伝説でもあり、世界的に見ても人気も知名度もナンバーワンです。そんなウメハラに対してせめてゲームは勝ちたかった。

もちろんウメハラ側も負けられないから、この戦いにかけて必死になっていたようです。

果たして、本気で泣くくらいに打ち込んだ経験が私にあっただろうか。。

 

まとめ

格闘ゲームなんて遊びだよ。という方もいるかもしれませんが、この世界で活躍している「ときど」選手や「ウメハラ」選手も己のすべてをかけているというのがわかります。

今回のEVO2018では準優勝という結果に終わってしまいましたが、これからもときど選手をはじめプロゲーマーを応援していきたいと思います。

また、プロゲーマーという職業が日本においても認知され、認められるような世の中になればいいなと思いました。

私自身もゲームが大好きなので、もっともっとプレイして活躍できるようになりたいですね。来年のEVO2019は行きたいな。いや行きます!

 

ゲーマーのリョウ

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