【ゲームで成長するため】その負け誰のせいにしてる?あなたのタイプは?統制の所在とは【ゲーム×心理学その3 帰属】

ゲーム

(当記事は2021年04月06日に作成されました)

月1ペースでお届けしているゲームに心理学を応用してみようシリーズ。心理学の基礎的な知識をゲームで応用できないかということでやっております。
好評かどうかはさておき続けていきたいと思います。

過去のゲームに心理学応用シリーズはこちらから

今回は、『帰属』という言葉をキーワードとして対戦ゲームにおける「勝ち負け」をどうとらえるべきか、どうしたらより成長につなげることができるかを中心にお届けできればと思っています。

あなたはゲームで起こる勝ちや負けをどのように捉えてますか?

誰でもゲームでもなんでも負けるのは嫌ですよね。私も格闘ゲームをしていて負けるとすごくイライラしたり不機嫌になったりしてしまいます。

こんなとき、それをどう捉えることができるかでその成長度というのは大きく変わってくるのかもしれません。ゲームで負けてすごくイライラしてしまう。
そうしたとき、一体どうしたらいいのかわからない。そんな人は参考になるかもしれません。

帰属とは?

帰属とはどういった意味かといいますと

起こった出来事や評価の原因をどのように解釈するか?

ということです。

例えば、目の前にあるコップが倒れてしまい中の飲み物がこぼれてしまったとします。


このときあなたはその出来事をどう考えますか?

A、こぼしてしまったのは自分自身の過失によるもので、自分が気を付ければコップは倒れなかっただろう。

B、このコップが倒れたのはそこに誰かが倒れやすそうな場所に置いていたからだったり、風が吹いたりしたせい、または運が悪かったからなど周りの環境によるせいだろう。

さあ、みなさんはどちらだと捉えますか?もちろんそのときの気分や状況によってその考え方は変わるかもしれません。

Aのように自分自身の能力や行動による要因であるとすることを『内的帰属』といい

Bのように外部の人や環境による要因だとする考え方を『外的帰属』といいます。

コップを例に挙げましたが、この帰属があらゆる場面で使われます。テストの点数がよかったり悪かったりしたこと、交通違反をしてしまったこと、そしてゲームに負けてしまったこと。私自身も外的要因にしてしまう傾向があるなと非常に思いました。

悪い出来事だけでなく、物事が良い結果に結びついたときも同様に自分の力か他人や運の力によるものかを考えることもさしています。

帰属をどこにするか?統制の所在(ローカルオブコントロール)

このように行動の結果を自分の力によるものか外部の力によるものかを決める帰属は統制の所在(ローカルオブコントロール)といい、個人差があるとされて以下の4つに分けられます。

① 良い結果→自分の力 悪い結果→自分の力

良くも悪くも自分の要因によるものだと思うこと。結果を自身の能力で変えれることを自覚しているため成長志向が高く結果として能力も高い。

② 良い結果→外部の力 悪い結果→自分の力

良いことが他者や運のおかげ、悪いことは自分のせい。という帰属の考え方。自信を過小評価してしまう。ストレスを抱え込みやすい。

③ 良い結果→自分の力 悪い結果→外部の力

良いことは自分の能力によるもの。悪いことは他者のせい。周囲からはわがままに見えてしまうことが多い。

④ 良い結果→外部の力 悪い結果→外部の力

良くも悪くも外部の要因であるとすること。ストレスは抱え込みずらいが、成長しずらいタイプ。

ものごとの結果を自分の力で変えることができる。と思えることを統制感、コントロール感が強い人とされており、能力が高い人ほどこの内的帰属が高いともいえ、それはそれまでの経験や体験で変わっていくともされます。

過去に何か目標を達成したり、人から認められたりする経験が多いほどこのような結果は常に自身に依存しているものだと考えることができるのです。

対戦ゲームで成長したい、強くなりたいなら

それではこの帰属を格闘ゲームや対戦ゲームなどに当てはめてみましょう。

そのゲームで勝敗がついたときにその結果をあなたはどう捉えているでしょうか?

私自身スト5をしていて負けた時に、

「ユリアンとか強キャラだから無理。」「よくわからないレアキャラだから仕方ない。ファンとかわからんから。」

「ザンギエフはキャラ相性最悪だからしゃーないわ。」「今回は択が通らなかった。運が悪いんだ。」

こんなことを思ったり言ったりしております。この帰属ということばを知った時にまず思ったことはゲームで負けた時に自分は外部のせいにしがちであると気づきました。

本来、わからないことを調べたり考えたり、トレーニングモードで色々やれることを放棄してまともにキャラ対策をせずに努力を放棄してこのような帰属をしていたわけです。

これでは強くなりませんね。うまい人、強い人のほとんどはそうした相手キャラや運のせいにしたりせず、ちゃんと勝てる技を調べたり対策を日々行っているのです。

あなたはどうですか?勝ったときこそ自分の能力だ。と思っても負けたらキャラのせいにしたり、味方のパーティーのせいにしたり、ステージやその他外部の要因の運などのせいにしていないでしょうか?

成長したいなら内的帰属を意識!

もし、あなたが少しでもゲームを今よりうまくなりたいと思っていたり、より成長したいと思っているなら、そのゲームの勝敗の原因である帰属を見直すのもいいかもしれません。

負けた原因を相手キャラだったり、運のせいにしたりせずに

「自分の力不足によるもの、対策不足によるもの」

だと考えて行動したり意識することでその積み重ねが少しずつでもゲームを上達させるかもしれません。

とはいえ、過度に自分自身のせいにしすぎてもストレスがかかってゲーム自体が楽しくなくなったりするとも思うので、嫌になったら体を動かして気分転換したり、違うゲームをしたりしてモチベーションを上げたりしてみましょう。

私自身も外的帰属の要因が大いにあります。帰属はゲームに限らず生きているうえで色々な場面において関わってきます。

何事も『成長するということ』がなにより自分に自信をつけることができ、物事を楽しむコツだとも思うので、ゲームでも仕事でもプライベートでもいろいろなことでこの内的帰属を意識しながら生活していくと少し前向きな気持ちで物事に取り組めるかもしれません。

さわかぜ

コメント

  1. […] […]

  2. […] 以前、同じシリーズにて記事にしました、帰属のお話 […]

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